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色だけでダメなデザインを良いデザインに変える方法Vol.1

アーカイブ:2012年06月16日  カテゴリーカラーデザイン  タグ  タグ:この記事は4分程で読めます。

色だけでダメなデザインを良いデザインに変える簡単な方法Vol.1のイメージ

私は新人だったころ『デザインは形の美しさだ!』と、やけに形ばかりを気にしてデザインをしていたことがありました。私は何を始めるにしても【まず形から入るタイプ】なんですが、それもあって形ばかりを意識していたのかもしれません。
『なんかこのデザインダサいんだよな』なんて思うとき、形やレイアウトの修正ばかりに力をいれ、色のことはほとんど考えていませんでした。色がどれだけデザインに影響を与えているのか知らなかったんです。
そんな私だったんですが、色彩に関するセミナーに参加したり、先輩の話を聞いたり、書籍を読んで勉強していくうちに、色がどれだけデザインに影響を与えているのかを知りました。そして今では、デザインの修正を行うとき、【色の修正だけで、問題を解決させることができる場合が多くある】ということを知りました。
『なんかこのデザインダサいんだよな』なんて思うとき、レイアウトや形を変える事ももちろん大切です。ですが色を変えるだけでデザインが輝くこともあります。それも形を変えるよりずっと簡単に。
そんなわけで、本日から数回に分けて、色を変えてダメなデザインをより魅力的な良いデザインに変える方法を紹介したいと思います。

色数を制御し形を際立たせ印象的にさせる

今回は、名刺を例にダメなデザインを魅力的な良いデザインに変える方法を紹介いたします。
まずはじめに、デザインを良くするとはどういうことなのか、それは「美しく機能的で、メッセージ性があるもの」に変えるということです。
どうしたらもっと美しくなるのか。どうしたらもっと機能的になるのか。どうしたらもっと伝えたいメッセージを伝えられるか。そんなことを考えながら、デザインをより良いものに変えていこうと思います。

ダメなデザイン例(ベースデザイン)


皆さんはこの名刺を見てどんな印象を受けますか?正直あまり美しいとは思えませんよね。統一感を感じませんし、伝えたいであろうイメージが伝わってきません。辛うじてベースになっている背景色(淡いグリーン)の面積が大きいので、少しやさしい印象を受けますが、他の色は何の役割があるのでしょうか。
このように伝えたいイメージをきちんと伝えることの出来ないデザインは、一般的に魅力的なデザインとは言えません。

では、なぜ上記のデザインは魅力的なデザインではないのでしょうか。それは多くの色をルールなく使ってしまっているせいで、統一感を失い、バランスの悪いデザインになってしまっているからです。また、ルールのない配色だと情報やイメージが伝わりにくくなり、記憶に残りにくいデザインになってしまいます。

これらの問題を解決させる方法はいくつかありますが、今回のダメなデザイン例の場合、構成が大変シンプルになっているため、少ない色数でデザインすると効果的です。少ない色数でデザインすると、形や色そのものの美しさを、より際立たせることができます。そのため今回は、1色や2色の少ない色で配色を行い、ダメなデザインを良いデザインに変えたいと思います。

良いデザイン例(改善例)


上記のメイン例は、色数を6色から1色に制御したため、統一感が生まれ、配色のバランスがよくなりました。また、青色が持つ生き生きした信頼感のあるイメージがより伝わりやすくなったかと思います。当たり前の話ですが、配色は色数が少ないほどバランスを取るのが簡単になります。

メイン例は、青の使用面積を大きくし、より力強くインパクトのあるデザインに仕上がるように工夫しています。
サブ例①は、ベースカラーを白にし、清潔感を感じてもらえるように工夫しています。サブ例②は、テーマカラーを青から黒に変え、落ち着きや高級感を強く感じてもらえるように工夫しています。

このように色を変えるだけでも、ダメなデザインを良いデザインに変えることができます。皆さんも気に入らないデザインが出来上がってしまったとき、形やレイアウトを変える前に、まずは色を変えてみてはいかがでしょうか?

色は使う面積が大切だと以前の[配色の基本。メイン・サブ・アクセントカラーを極める!]の記事で紹介していますので、コチラもあわせて読んでいただけると、より理解が深まると思います。

では、この辺で!


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