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色だけでダメなデザインを良いデザインに変える方法Vol.2

アーカイブ:2012年07月08日  カテゴリーカラーデザイン  タグ  タグ:この記事は6分程で読めます。

色だけでダメなデザインを良いデザインに変える方法Vol.2

今日は日曜日ですね。皆さんは休日をどのように過ごしていますか?制作業って休日も仕事をしなければならない時がありますよね。私も会社員のころ納期間近の時は無理やり出勤させられた記憶があります。
でも今日は昼間っからビールを飲み、そしてピザを食べながら映画を見て、グーたらと何もしないで一日を終わらせようと計画しています(上手くいけばですが)。
皆さんもせっかくの日曜日なのでビールを飲みながら、グーたらと軽い気持ちで私の書いた記事を読んでみるのも良いんじゃないでしょうか。さらっと読める内容だと思いますし。

で、肝心の今日の記事ですが、前回の[色だけでダメなデザインを良いデザインに変える方法Vol.1]に引き続き、色だけでダメなデザインを魅力的に変える方法を紹介したいと思います。では、早速本題の記事をどうぞ!

色数を制御し文字を際立たせ印象的にさせる

今回は、セールで使われるポスターを例に、ダメなデザインを良いデザインに変える方法を紹介いたします。前回は「色数を制御し【形】を際立たせ印象的にさせる」というテーマだったんですが、今回は【文字】を際立たせる方法です。前回と考え方は基本的に同じで【シンプルな要素のデザインの場合、少ない色数でデザインすると効果的】といった感じです。

まずはじめに、前回も書きましたが、デザインを良くするとはどういうことなのかについて書いておきます。デザインを良くするとは「美しく機能的で、メッセージ性があるもの」に変えるということです。
どうしたらもっと美しくなるのか。どうしたらもっと機能的になるのか。どうしたらもっと伝えたいメッセージを伝えられるか。そんなことを考えながら、デザインをより良いものに変えていこうと思います。

ダメなデザイン例(ベースデザイン)


上記のデザインは一見ダメなデザインに見えないかもしれません。トーンが揃っていてバランスが良いですし、基本的にソフトトーンで統一されているので、柔らかで穏やかな印象を与えることができています。ですが、セールに使われるポスターって「柔らかで穏やかな印象」を与えることが目的でしたでしょうか。

セールに使われるポスターは、お客さまにセールが始まることを告げるだけでなく、セール会場の活気を伝えたり、お客様にセールに参加したいと思ってもらえるように工夫する必要があります。そのため、上記の例では、セールポスターとしての役割を十分に果たせていないのでダメなデザイン例として紹介させていただきました。
もちろん沢山来店してもらったり、沢山商品を買ってもらうよりも「柔らかで穏やかな印象さえ伝わればそれで良いんだ!」というのであれば、このままのデザインで十分かもしれませんが、一般的には沢山来店してもらいたいものですし、沢山商品を買ってもらいたいものです。
そのため、セールのポスターを作るときは、お客様がお店に足を運びたくなるようなデザインを心がけ、また、来店したお客様が積極的に商品を買いたくなるようなデザインを心がける必要があります。

では、実際にセールの活気が伝わり、お客様の来店を促したり積極的に商品を買ってもらえるようにするにはどうしたら良いでしょうか?
方法はいくつかあるんですが、今回のダメなデザイン例の場合、ほとんど文字だけで構成された大変シンプルなデザインのため、少ない色数でデザインすると効果的です。特に1色でデザインすると、より文字が際立ち、力強いデザインになります。そのため今回は、色数を赤1色に制限して良いデザインに変える方法を中心に紹介したいと思います。
また、赤1色でなくても、赤を中心にビビットトーンからもう1色を選んで2色で配色しても活気を伝えたり、お客様の来店を促したりすることができます。この場合は赤と黄色が良いですね。黄色は元気で活発な印象を与えることが出来ますから。

今回一番大切なポイントは赤を使うことです。
赤はその色の特性上、目立ちやすく、人を前向きな気持ちにさせ、購買意欲を高めることができます。そのためお客様の来店を促したり、積極的に商品を買ってもらうには、赤が最適な色といえます。赤が持つ効果については後ほど[デザイナーだから考える。赤色が与える27の効果と6つの活用例]で確認していただけるとわかりやすいかと思います。

では早速このダメなデザイン例を改善してみます。

良いデザイン例(改善例)


上記のメイン例は、先ほど話したとおり、赤一色で配色したため文字自体が際立ち、印象的なデザインに仕上がったかと思います。また1色で配色したため、赤そのものが持つイメージを、他の色に邪魔されることなくダイレクトに伝えることが出来ています。

メイン例は、赤の使用面積を大きくし、よりお客様の購買意欲を刺激するために工夫しています。
サブ例①は、ベースカラーを白にし、赤の刺激の強さを軽減させるように工夫しています。赤は攻撃的なイメージや怒りなどの負のイメージも備わっているため、使用面積は気をつける必要があります。サブ例②は、赤を中心にビビッドイエローを使用し、心が弾むような楽しいイメージが伝わるように工夫しています。

色にはそれぞれ何らかの効果がありますので、デザインをするときは、そのデザインを施す物(今回の場合はセールのポスター)の役割をきちんと考え、色そのものが持つ効果を上手に使い、配色をすることが大切です。

このように色を変えるだけでも、ダメなデザインを良いデザインに変えることができます。皆さんも気に入らないデザインが出来上がってしまったとき、形やレイアウトを変える前に、まずは色を変えてみてはいかがでしょうか。

今回は【赤を使い購買意欲を高め、色数を制御し文字を印象的にさせる方法】を紹介しましたが、先ほども書きましたが先日書いた[デザイナーだから考える。赤色が与える27の効果と6つの活用例]もあわせて読んでいただけると、より理解が深まると思います。また[色だけでダメなデザインを良いデザインに変える方法Vol.1]この記事も見ていただけると良いかもしれません。

では、この辺で!


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