ビーチに落ちているガラスがお金に変わる!超ハッピーなアイデア!

金曜日のNEWSZEROでとてもハッピーなアイデアが紹介されていていたので、ご紹介したいと思います。
皆さんはビーチグラス(シーグラス)という物をご存知でしょうか?私は海が好きなので夏になると、浜辺でビーチグラスを拾って眺めたりするんですが、このビーチグラス、湘南の町ではお金として使用することができるんです(正確には協賛店舗で使えるそうです)。ちなみにビーチグラスは浜辺に落ちているガラスのことです。波に揉まれ角が取れ、曇りガラスのようになっています。
※このアイキャッチ画像はビーチグラスを加工してブレスレットにしたものです。
ビーチグラスがお金に変わるきっかけ
なぜこのビーチガラスが湘南の町でお金として使われるようになったのか。それは「地元の浜を綺麗にしたい」という思いを持った堀直也さん(サーファー)のゴミ拾い活動から始まったそうです。
堀直也さんは自分の好きな浜辺を綺麗にしようと、日々ごみ拾い活動をしていましたが、いくら拾い続けてもゴミはエンドレスに増え続け、一向になくなることがありませんでした。そこで、どうしたらゴミの無い浜辺にできるのかを考え、そして生まれたのが【ビーチマネー】という考えでした。
浜辺に落ちているビーチグラスをゴミと一緒に拾ってもらい、そのビーチグラスがマネーとして使えたら、多くの人たちが楽しんでゴミ拾い活動に参加してくれるんじゃないか。と考えて生まれたものが【ビーチマネー】です。
地元に根付いたビーチマネー

堀直也さんとその仲間達の活動により、ビーチマネーは広く湘南の町に根付いたようです。宝探し感覚で楽しみながら浜辺の美化に貢献ができ、しかもちょっとした得ができるビーチマネー。 このユニークなアイデアは多くの人に感心され、地元に根付くすばらしいエコ活動へと変わっていきました。
2006年からこのエコ活動が始まったそうなんですが、今では藤沢市・茅ヶ崎市を中心に約90もの店舗が加盟しているそうです。ビーチマネーの使い方については店ごとに任されていて、お金や割引券として使えたり、オプションサービスをしてもらえたり様々です。ちなみにビーチマネーが使える協賛店舗にはステッカーが貼ってあるそうです。
問題・課題

このビーチマネーエコ活動、本当にすばらしいアイデア・活動なんですが問題もあるようです。それは本来の目的である【浜辺の美化】が無視されてしまうこと。本来なら浜辺のゴミ拾いのついでにビーチグラスを拾い、地元のお店でお金として使う。というものだったんですが、このゴミ拾いの部分をやらない人がいるそうです。
まだこの問題の解決策は見つかっていないそうですが、私はゴミ拾いのついでにビーチグラスを拾う人も、ビーチグラスだけ拾って得しようとする人も、両方いて良いと思います。うまく説明できないですが、この活動の目的は【浜辺の美化】もしくは【自然への関心・意識を高めること】だと思います。なのでビーチグラスだけを拾う人を減らす必要などなく、ゴミ拾いをしてくれる人を増やすことを考えればいいんじゃないでしょうか。このアイデアのすばらしさは、【自主的に活動しようと思えるところ】だとおもうので。
最後に
うろ覚えなんですが、昔「笑っていいとも!」でタモリさんが、結構くだらないクイズ企画が始まるときに「勝ったチームに何か景品はないの?」と毎週のようにスタッフに尋ねていました。「何かご褒美がないと、頑張って相手チームに勝とうと思えないんだよ。別に飴玉1つでもいいんだ」と言っていました。
また私の友人は「子供にじゃんけんをやろうよ!としきりにせがまれるんだ」と文句を言っていたことがあります。私は「じゃんけんくらいやってやればいいじゃないか」と言ったんですが「じゃんけんしたらビール1本買ってもらえるんなら頑張るけどな」とタモリさんと同じようなことを言っていました。くだらないことや面倒なことをするとき、人は何か頑張ろうと思えるきっかけ(理由)がほしいんですよね。
今日紹介したこのビーチマネーという考えは、こんな人間の弱さといいますか、人間らしさといいますか、そんなところをうまく利用していると思います。成功の要因はこのご褒美作戦だけではないと思いますが、成功に導いた大きな要因の1つになっているんじゃないでしょうか。
それにしてもビーチマネーの活動に協賛しているお店の方達やゴミを拾う地域住民の方達は、本当に湘南の海を心から愛しているんでしょうね。
もうそろそろ夏が始まります。湘南の海に出かけた時は、みなさんもビーチマネーを拾ってエコ活動に参加してみたらいかがでしょうか?
では、このへんで!
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